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2025-10-13 21:30:00

建築に触れる、念願の新婚旅行・北海道

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私事ですが、先日ようやく新婚旅行に行ってきました。

結婚当初はコロナの影響で延期し、「新築が完成したら行こう」と夫婦で話していたので、実に3年半越しの新婚旅行です。行き先は、自然と建築の融合が魅力の地・北海道。美味しい食と建築の両方をたっぷりと満喫してきました。

 

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旅の初日はグルメ三昧。地元で人気の回転寿司「とりとん」では、鮮度抜群のネタがずらり。特に“生秋刀魚”の握りには感動しました。脂ののった旨味が絶妙で、思わず4皿もおかわり。ほかにも海鮮丼やラーメン、そして北海道限定の「カツゲン」を毎日堪能し、改めて「旅の醍醐味はその土地の味」だと実感しました。

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そして、今回の旅のもう一つの目的は「建築に触れること」。

まず訪れたのが、安藤忠雄氏設計の〈頭大仏殿〉。丘の上にひっそりと佇む大仏を覆うように設計されたコンクリートの構造体は、まるで自然と建築が一体化したかのようでした。アプローチのトンネルを抜けた瞬間、光に包まれる空間の美しさに圧倒されました。光と影のコントラスト、コンクリートの質感、そして音の響き方――どれもが空間を構成する大切な要素であり、改めて“建築の力”を感じる場所でした。

 

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夫婦で一番楽しみにしていたのが、イサム・ノグチが設計した〈モエレ沼公園〉。

広大な敷地全体が一つの彫刻作品のようにデザインされ、自然と人工が見事に調和していました。芝生で遊ぶ子どもたちの姿も、空間の一部として美しく感じられるほど。自転車を借りて園内を巡ると、見る角度や位置が変わるたびに新しい風景が現れ、まるで“動く建築”のような体験でした。イサム・ノグチの思想と美学に触れ、つい照明やポスターを衝動買いしてしまうほど心を動かされました。

 

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旅を通して感じたのは、「建築は人の感情を動かす力を持っている」ということ。

スケールの大きさや素材の美しさだけでなく、“空間の余白”や“自然との関わり方”が、人の心に深く残るのだと改めて実感しました。北海道の大地で感じたこの感覚を、これからの家づくりにも活かし、暮らしの中に心地よい“建築体験”を届けていきたいと思います。

 

2025-09-15 06:00:00

日本の四季を感じる家づくり

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気がつけば葉の先が少しずつ色づきはじめ、秋の気配を感じるようになりました。皆さんも、朝晩の空気や窓の外の景色から季節の移ろいを感じていらっしゃるのではないでしょうか。日本の四季は本当に豊かで、その中でも私は紅葉が大好きです。だからこそ、この美しさを暮らしの中に取り入れられたら、毎日がもっと心地よくなるのではと考えるようになりました。

 

これまでは家づくりというと「デザイン」「仕様」「性能」といった機能面に目がいきがちでした。しかし、本当の心地よさは五感で感じるものだと思います。窓から眺める景色、木の香りや風の音、家族や友人との会話、床の温もり。そうした小さな心地よさの積み重ねが、日常を豊かにしてくれるのだと思います。

 

家を「ただ住むための場所」とは考えなくなりました。むしろ、人生を共に歩んでくれる存在として、その人らしい時間や思い出を支える舞台であってほしい。どんな景色を窓から切り取りたいのか、どんな音や光に包まれて暮らしたいのか。一緒に思い描きながら形にしていくことが大切だと感じています。

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これからも四季の変化を楽しみながら、人と家とのつながりを大事にし、五感で「心地いい」と思えるような暮らしをお届けしていきたいと思います。紅葉が美しく色づくこの季節、身近な自然を味わいながら日々の中に小さな豊かさを見つけていきたいと思います。

2025-09-10 19:30:00

「空間デザインアワード2025」に応募しました‼

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株式会社ウッドワンが主催する「空間デザインアワード2025」に、このたび自分の作品を応募しました。木の魅力を活かした暮らしや空間づくりをテーマとするこのアワードは、建築家やデザイナーをはじめ、住空間に関わる多くの人々が参加し、それぞれの感性やアイデアを発表できる舞台です。

 

今回の審査委員長は、日本を代表する建築家・伊東豊雄さん。伊東さんは「建築の造形美」だけでなく、「人々の生活やコミュニティにどう寄り添うか」を大切にされており、国際的に高く評価されながらも謙虚で柔らかな語り口が印象的な方です。そのような巨匠の目に自分の作品がどのように映るのか、とても楽しみであると同時に、身の引き締まる思いでもあります。

 

応募を決めた背景には、これまで建築家として数多くのお施主様の住まいに携わってきた経験、そして活動を始めて10年という節目を迎えたことがありました。これまでの取り組みを一度客観的に評価していただきたい――その想いが今回の挑戦につながっています。

 

作品をまとめる過程では、設計手法だけでなく、大工として培ってきた技術や知識を改めて振り返ることができました。特に「光と影の在り方」と「木の質感の魅力」が調和する瞬間をどう演出するかに注力し、単なる素材選びにとどまらず、住む人の心に響く体験としての空間を意識しました。

 

結果はまだわかりませんが、この挑戦そのものが大きな財産です。普段の仕事では発表の場が限られていますが、このアワードを通じて自分の考えを広く知っていただけるきっかけになると感じています。また、他の応募者の作品に触れることで、自分の視野がさらに広がることを期待しています。

 

木や自然素材と人が共に生きる空間の可能性を探る旅は、これからも続きます。今回の経験から得た学びを糧に、より良いデザイン、そして暮らしに寄り添った空間づくりを目指して歩みを進めていきたいと思います。

2025-08-25 12:00:00

夢のマイホーム計画

entの向出京平です。

小学生の頃から「いつか結婚して自分の家を建てたい」という夢を抱いていました。ありがたいことに妻も同じ思いを持っていて、結婚をきっかけにその夢は一気に現実味を帯びていきました。

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大工であり設計士でもある祖父や叔父の姿に憧れて育った私は、自然と建築の世界に惹かれ、高専では建築デザイン科へ進学。設計の面白さに触れたことが今の仕事につながっています。学生時代、内覧会のお手伝いをしていた頃から「ほっとハウス長谷川建築」の家には特別な魅力を感じていました。自然素材に囲まれ、お洒落でありながら暮らしにしっかり寄り添っている家。「普通じゃないのに、心が落ち着く」。そんな住まいに惹かれ、「私もこんな家を建てたい」と思ったのが入社のきっかけです。妻もまた内覧会に訪れるたびに「こんなお家に住みたい」と話してくれ、私たちの家づくりは自然と同じ方向を向いて進んでいきました。

 

設計士として多くの住まいに関わるなかで、私が目指すようになったのは「境界線のない家」です。年齢や時代、性別や国境など、あらゆる境界を越えて誰にとっても心地よく、暮らし方の変化にも柔軟に応えられる住まい。私たちが何十年経っても心地よく過ごせて、もし将来この家を誰かに譲ることになっても、その人がまた幸せに暮らせる。そんな“余白”のある家こそ、人に寄り添う住まいだと思っています。

 

そして大工としても、どうすれば地震に強く、健康的で快適な家をつくれるのかを常に考えてきました。「自分の家だったらこうしたい」という思いをお施主様の家づくりに活かすうちに、その経験は自然と私たちの住まいの理想にもつながっていきました。

 

設計士としての理想と大工としてのこだわり。その両方を大切にしながら、私たちらしい家のかたちを少しずつ形にしていきました。これからはこの家で、四季を感じながら穏やかに暮らし、友人や家族と集いながら、日常のひとつひとつを楽しんでいきたいと思います。私たちの新しい暮らしは、この住まいから始まっています。

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2025-08-18 10:00:00

三重県津市のアーキテクトビルダーentです

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三重県津市生まれ、津市育ちのent代表向出京平です。大工だからこそできる設計、設計が理解できているからこそできる大工。お客様との打ち合わせから設計、施工、現場管理までを一貫して行う住宅会社です。会社規模を大きくするのではなく、一人一人のお客様、一棟一棟の家にゆっくり、じっくり、丁寧に携わっているので年間に手掛ける数に限りがございますが、お客様はもちろん、次の世代に喜んでもらえる家を手掛けています。新築・リフォーム・店舗などご計画の方は是非entまでお気軽にお声がけください。

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