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新建ハウジングさんに掲載されました!
新建ハウジングさんに掲載されました!
このたび、住宅業界誌「新建ハウジング」さんに、私が設計デザインに携わった 「佐古木の杜プロジェクト」が紹介されました!
誌面では、愛知県弥富市で地域密着の家づくりを続けている 山敏建築さん の取り組みとして掲載されています。
その中で、私の名前もご紹介いただき、大変光栄に思います。
佐古木の杜プロジェクトとは
「佐古木の杜プロジェクト」は、単なる分譲住宅ではなく、“まちづくり型分譲”を目指した新しい挑戦です。
この土地が持つ歴史や風景、地域のつながりを大切にしながら、一棟一棟が個性を持ちつつも、全体として調和のとれた街並みを目指しました。
私が設計デザインを担当する中で大切にしたのは、「統一と個性」。
建物の素材や仕様には共通性を持たせ、街全体に統一感を生み出しながらも、平屋をベースにそれぞれの形に個性を持たせました。
結果として、5棟の分譲住宅が一つの“街”としてつながりながらも、それぞれに表情のある風景に仕立てました。
「まち」をデザインする
普段は一棟の住宅を中心に設計を行っていますが、今回は「街全体をどう見せるか」「暮らしの風景をどうつくるか」という視点が求められました。
一つのキャンバスに5つの絵を描くような作業で、一つ一つを丁寧に描きながらも、離れて見た時に調和のとれた美しい風景になるよう意識しました。
団地のように同じ家が並ぶのではなく、それぞれの住まいが主張しつつも全体として一体感を持つ。
そんな“新しい分譲のかたち”を形にできたのではないかと思います。
このような貴重な機会をくださった 山敏建築さん に心から感謝いたします。
そして、プロジェクトを通して「家づくり」から一歩広げて「まちづくり」を考えるきっかけをいただきました。
これからも、地域の風景を育てていくような設計を目指していきます。
「空間デザインアワード2025」に応募しました‼
株式会社ウッドワンが主催する「空間デザインアワード2025」に、このたび自分の作品を応募しました。木の魅力を活かした暮らしや空間づくりをテーマとするこのアワードは、建築家やデザイナーをはじめ、住空間に関わる多くの人々が参加し、それぞれの感性やアイデアを発表できる舞台です。
今回の審査委員長は、日本を代表する建築家・伊東豊雄さん。伊東さんは「建築の造形美」だけでなく、「人々の生活やコミュニティにどう寄り添うか」を大切にされており、国際的に高く評価されながらも謙虚で柔らかな語り口が印象的な方です。そのような巨匠の目に自分の作品がどのように映るのか、とても楽しみであると同時に、身の引き締まる思いでもあります。
応募を決めた背景には、これまで建築家として数多くのお施主様の住まいに携わってきた経験、そして活動を始めて10年という節目を迎えたことがありました。これまでの取り組みを一度客観的に評価していただきたい――その想いが今回の挑戦につながっています。
作品をまとめる過程では、設計手法だけでなく、大工として培ってきた技術や知識を改めて振り返ることができました。特に「光と影の在り方」と「木の質感の魅力」が調和する瞬間をどう演出するかに注力し、単なる素材選びにとどまらず、住む人の心に響く体験としての空間を意識しました。
結果はまだわかりませんが、この挑戦そのものが大きな財産です。普段の仕事では発表の場が限られていますが、このアワードを通じて自分の考えを広く知っていただけるきっかけになると感じています。また、他の応募者の作品に触れることで、自分の視野がさらに広がることを期待しています。
木や自然素材と人が共に生きる空間の可能性を探る旅は、これからも続きます。今回の経験から得た学びを糧に、より良いデザイン、そして暮らしに寄り添った空間づくりを目指して歩みを進めていきたいと思います。



